巨人を追いかけ、ついに追いついた執念のバイクメーカー

今年1月、全国軽自動車協会連合会によって発表された2018年小型二輪車(251cc以上の小型二輪車)販売統計において、バイクファンにとっての驚愕の事実が判明しました。それは、この小型二輪車のカテゴリーでカワサキが販売台数でホンダを抜いてトップに立ったということです。これはこの統計が始まった1997年以降初めてのことです。

ホンダは、世界シェアトップ、もちろん日本でもトップの巨大バイクメーカーです。その「巨人」を総合バイクメーカーとしては格下のカワサキがいちカテゴリーとはいえ追い抜いたという事実。これはバイクファン、特に往年のバイクファンには大きな驚きを持って迎えられました。というのもカワサキというメーカーの印象は、以前は決してポジティブなものだけではなかったからです。ホンダ、ヤマヤ、スズキに次ぐ四番目のメーカー。そういう印象を持つバイクファンは多かったはずです。

カワサキをトップに引き上げた「Z900RS」

ではこのカワサキ躍進の理由はいったい何なのでしょうか?それがこの「Z900RS」です。2017年12月に発売されたこのバイクは、販売後即完売となるほどバイクファンに絶大な支持を受けました。

その理由の一つがその「外観」。最新の空力を考えて作られたカラフルなカウルに身を包むのではなく、かつてカワサキが世に送り出した名車「Z1/2」に類似した外観は、往年のファンだけではなく、今のバイクファンをも虜にするものだったのです。

それ以外にも沢山の魅力を持つこのバイクの発売によって、カワサキは念願のトップへと辿り着いたのです。